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絶望を描くとき

  • 執筆者の写真: hanchuyuei2017
    hanchuyuei2017
  • 3月4日
  • 読了時間: 1分

登場人物が苦しみや悲しみを抱えている時、自分も追体験しているかのような感覚になることがあった。この現象は自我が創作物に絡め取られていくような気がしてなかなかに恐ろしかった。蜘蛛が自分の吐いた糸に絡め取られてしまうような感覚。こうした恐怖から感情や脳が支配されないようにするためには、鉤爪のような強固な習慣が不可欠だった。


例えば運動をする、ビタミンを摂る、瞑想をする。そして夜には酒を飲んだ。「道具」としての役割を果たしながらも、自分にとって心地良い「良い習慣」と「悪い習慣」を繰り返すことで、すべてを支配されないようにしていた。


ちなみに瞑想は20代の頃から実践している。

学ぶことと整うことが多く、あやしげなセミナーに通うよりはずっとコスパがいいし自己内省的だ。集中力や忍耐力も上がる。


遠野でもたくさん瞑想をした。ある夜、星々に囲まれた屋外で座ったことがある。

瞑想の終わりに「無事に千穐楽まで辿り着けますように」と願ったが、結果それは達成されることとなった。


今は2025年の3月4日。千穐楽から2日経っている。願いが叶うと、自分が星々の子供のひとりであることをなんの恥じらいもなく実感できる。

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